病院長 森松 光紀
当院は昭和41年にオープンシステム徳山医師会病院として開設され、平成13年には地域医療支援病院の資格を取得しました。その結果、「地域医療支援病院オープンシステム徳山医師会病院」と名称変更して今日に至っています。当院の完全オープンシステム制度は全国でもユニークなもので、登録医(開業医)は自院で診療中の患者さんの病態が悪化したときには、1日24時間を通じて当院に入院させ、自らが主治医となって治療することができます。従って、有床診療所を開設する必要がありません。しかし、オープンシステム391床を維持するには病院支援体制の充実が不可欠です。このために大学からの多数のコンサルタント医師に加えて、常勤の看護師(15:1体制、一部13:1)とリハビリテーション技師(PT、OT、ST、約50名)、それに検査部、薬局、地域連携室によるバックアップ体制が整えられています。常勤医師数は8名で、やや少ないものの登録医の勤務時間を加えて法的には必要数量がカバーされています。平成18年5月には財団法人「日本医療機能評価機構」から病院機能評価認定証(Ver. 4)が交付されました。しかし、より高い質の医療を提供するために常勤医師増加および看護体制向上(全13:1体制)を実行しつつあります。
当院は一般病棟 241床、障害者病棟(障害者施設等入院基本料該当) 50床、医療型療養病棟 50床、回復期リハビリテーション病棟 50床から成っています。急性期疾患に対する入院医療は主治医の登録医によって日々行われていますが、入院患者のかなりの部分が亜急性期または慢性期にあります。障害者病棟、医療型療養病棟、回復期リハビリテーション病棟もこの目的で開設されました。山口県周南保健医療圏では社会保険徳山中央病院が二次および三次救急医療を受け持ってくれており、高度の医療が行われています。そのほか市立新南陽市民病院、同仁会周南記念病院も救急医療に貢献しています。従って、当院はこれらの病院と提携して亜急性期および慢性期の患者さんの医療を受け持ち、全体として地域完結型の二次医療圏を構築することを目指しています。そのためには、地域連携ネットワークの確立と、リハビリテーション施設の充実が急務です。前者については、当院の地域連携室にはメディカルソーシャルワーカーと看護師が配置され、積極的に活動しています。またリハビリテーション科は回復期リハビリテーションに加えて、神経変性疾患等の慢性期リハビリテーションにも努力しています。その結果、寝たきりから歩行可能になる患者さんや、脳卒中後に在宅復帰が可能になる高齢者も多数みられます。病院に接続して徳山医師会の在宅支援部門があり、介護保険における訪問看護、訪問リハビリテーションおよび居宅介護を行っています。この結果、退院後の在宅ケアも順調に進んでいます。
政府の医療費削減政策のもとで、医療レベルおよびケアに関して患者さんが十分満足できる内容を維持することにはかなりの困難を伴いますが、職員一同力を合わせて努力しています。病院機能評価を契機として患者さんのプライバシー確保やアメニティ改善も著しく進みました。安心して入院できる病院にするよう職員一同心がけていますので、一層のご支援をお願い申し上げます。