徳山医師会について

会長あいさつ

徳山医師会長 津永長門 徳山医師会長の津永 長門です。

 平素は、徳山医師会に多大なご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、新型コロナウイルス感染症も、2020年1月15日、日本国内初の感染者が報告されて以来、4年目を迎えました。昨秋よりオミクロン対応ワクチンの接種が始まり、生後6ヵ月からのワクチン接種も可能となりました。ワクチン接種は感染防止効果に加えて、重症化予防効果があり、ワクチン接種された多くの方は軽症で済んでおります。自分自身を、家族を、そして社会を守るため、まだワクチン接種がお済みでない方は、ぜひ接種することをお勧めします。

 また、この4月からマイナカードを保険証として利用するオンライン資格確認が原則義務化されることになります。多くの医療機関で4月からの導入を予定しておりますので、ご準備下さい。なお、従来の紙保険証でも受診可能ですので、ご安心ください。

 さて、徳山医師会は様々な事業を運営しておりますが、中核をなすのが、地域医療支援病院オープンシステム徳山医師会病院です。オープンシステムとは、かかりつけ医が入院の必要があると判断すれば、自ら主治医となり、常勤医や大学病院などからのコンサルタント医師と協力し、継続した治療が受けられるシステムです。平成25年には病院本館を新築し、患者さんのアメニティの向上に努めております。健診センターも、日帰りドック、宿泊ドックがあり、オプションも充実しております。リハビリテーション部門は、最新のロボットスーツHALを導入するなど、様々な疾患に対応出来ます。また、心臓病の患者さんの社会復帰を支援するために、心臓リハビリテーションも行っております。また、当院は、平成13年12月3日、全国で36番目、県下で2番目に地域医療支援病院を取得し、周南医療圏の医療の充実を図って参りました。昨年末には、4回目の医療機能評価受審に合格しており、病院としてのレベルアップを常に図っております。

 徳山看護専門学校は、昭和27年に准看護師養成所として開設され、何度かの変遷を経て、医療専門課程看護科(3年課程)として22年目を迎えました。体育館も整備し、非常時には避難施設としての役割を担っています。卒業生の8割以上が県内に就職しており、地域医療の充実に貢献しております。推薦制度、指定校制度、社会人入試、奨学金制度などがあり、お知り合いに看護の道を志す人がおられましたら、ご紹介いただければ幸いです。

 在宅支援事業としては、地域包括支援センター、居宅介護支援事業、訪問介護・訪問看護ステーションなどを運営し、安全安楽で自立した在宅生活を支援しております。また、病院と診療所、薬局、介護事業所の間で、ご病気・お薬・検査結果などの医療情報を共有し、より安全で質の高い医療・介護・健康サービスを提供する「周南ケアねっと」を運営しております。

 第8波もようやく収束しつつあり、ゴールデンウイーク明けからは、5類相当へ移行し、いよいよポストコロナ・ウィズコロナへとステージが変わります。しかし、コロナウイルス自体が弱毒化したわけではありませんので、発熱・咳・喉の痛みなど症状がある場合は、マスクを着用し、かかりつけ医を受診して下さい。ワクチン接種で重症化は防げているようですが、後遺症の問題もクローズアップされております。市民の皆さまにおかれましては、今しばらく、感染対策をお願い申し上げます。

 一日でも早く以前の日常が取り戻せますよう、徳山医師会は、皆さまの健康と命を守ってまいります。何かお困りのことがあれば、遠慮なくお尋ねください。

令和5(2023)年3月

  • 徳山医師会長津永 長門